
LEDビジョンは、屋内外の広告やイベント会場などに導入されることが多いですが、トラブルが発生するケースも少なくありません。トラブルはLEDビジョンの導入前後だけでなく、メンテナンスを怠ることによるリスクもあります。この記事では、LEDビジョン導入前に知っておきたいよくあるトラブルについて紹介します。
LEDビジョンの導入前後に起こりがちなトラブル
LEDビジョンは、さまざまなスペースに設置でき、効率的に広告や情報配信ができるため多くの場所で活用されています。しかしLEDビジョンの導入前後にトラブルが起こる可能性も少なくありません。
LEDビジョンの導入前後で起こりがちなトラブルをいくつか紹介しますので、導入を検討している方は参考にしてください。
設置環境に適していない
導入前後のトラブルとしてよく見られるのは、設置環境の把握不足です。主に必要輝度を把握していなことが原因です。屋外にLEDビジョンを設置する場合、太陽光を意識して用意しなくてはいけません。
屋内に設置する場合は800cd程度の輝度で十分ですが、屋外に設置する場合は少なくとも3,000cdの輝度が必要になります。
また、LEDディスプレイはレイアウトやサイズを自由に決められますが、設置場所のサイズを把握してかないとトラブルにつながります。サイズを把握していないと物理的に設置できないだけでなく、景観を損なってしまうこともあるので注意が必要です。
システム構成やコンテンツの誤認識
LEDビジョンを表示するためには、コンテンツの制作者や配線の担当者との情報共有が必要です。システム構成では、中継器との相性やコンテンツの解像度、各機器の設定など、しっかり情報共有がされていないと思いどおりの映像を表示できません。
表示する映像に関しても、情報共有がされていないと、用意したコンテンツを実際に映したときにサイズが合わないというトラブルが発生します。画面に余白ができてしまったり、無理やり引き伸ばしたりした結果、満足する品質の映像を表示できなくなってしまいます。
LEDビジョンのメンテナンスを怠ることのリスク
LEDビジョンはメンテナンスを怠ると、さまざまなリスクがあります。場合によっては大きなトラブルに繋がる可能性があるため、定期的なメンテナンスが必要です。LEDビジョンのメンテナンスを怠ることで起きるトラブルについて見ていきましょう。
映像が映らなくなる
長い期間使い続けると、映像が映らなくなります。部分的に映らなくなるケースもあれば、全体が映らなくなるケースもあります。
映らない状態が続いてしまうと宣伝ができないので、集客や売上が下がってしまうかもしれません。LEDビジョンが映らなくなってしまった場合は、放置せずに早めに業者に修理を依頼しましょう。
LEDビジョンの落下
LEDビジョンは建物の壁面にも設置することが可能です。人の目に入りやすく集客や売上につながる可能性も高いですが、事故のリスクも高まります。メンテナンスを怠りパーツの劣化に気づかないまま設置し続けると、LEDビジョンが落下してしまうかもしれません。
落下した場合、通行人にケガをさせてしまう可能性もあります。LEDビジョンは定期的にメンテナンスを行い、パーツに劣化はないか確認しておくことが重要です。
イベントの進行に支障をきたす
イベントやコンサートなどで、LEDビジョンを使用することも多いでしょう。その場合、イベントやコンサート中にLEDビジョンが故障すると、進行に支障をきたしてしまいます。普段からメンテナンスを行っておくことで、イベントやコンサートの失敗を防げるでしょう。
LEDビジョンの具体的なメンテナンス方法
LEDビジョンのメンテナンスは、具体的にどのように行うべきなのでしょうか。具体的なメンテナンス方法を見ていきましょう。
電源供給の改善
LEDビジョンは、ブレーカーや漏電遮断器が原因で映らなくなってしまう可能性があります。映像が映らない場合は、まずはブレーカーに電源供給がされているのか確認が必要です。その際は、電気会社や業者に電気供給の改善を依頼しましょう。
キャビネット交換
LEDビジョンを構成しているキャビネットが故障すると、映像が映らなくなります。キャビネットはLEDビジョンによってサイズが異なるため、メンテナンスの際には注意が必要です。また配線の不具合でも映像が映らなくなるため、接続具合を確認し、配線が断線していないかチェックしましょう。
モジュール交換
LEDと電子基板を組み合わせたモジュールが故障すると、映像が映らなくなります。キャビネットと同様にモジュールにもさまざまなサイズがあるため、メンテナンスの際には注意が必要です。
部品交換
LEDビジョンを支えている部品が錆びてしまう可能性があります。定期的にメンテナンスを行い、錆びや損傷などが見られた場合はすぐに交換しましょう。
まとめ
LEDビジョンの導入前後のトラブルや、メンテナンスを怠ることのリスクについて紹介しました。LEDビジョンは、長い期間使い続けると、不具合が発生する可能性があります。映像が映らなくなるだけでなく、部品の劣化が原因で落下してしまうケースもあります。トラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスを行わなくてはいけません。電気工事に関わる作業は資格が必要なので、信頼できる業者に修理や交換を依頼しましょう。映りが悪くなった場合や違和感がある場合は、早めに業者に相談することが大切です。