企業の商品・サービスの宣伝にLEDビジョンを導入する際は、コストや集客効果のほかに、耐用年数も把握することが必要です。今回は、LEDビジョンについて、耐用年数や長く運用するために押さえるべきポイントや導入時の業者選びのポイントなどを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
LEDビジョンの耐用年数の目安
LEDビジョンの耐用年数には、法定で資産として決められている耐用年数と、実際に使用したときの耐用年数の2種類があります。ここでは、LEDビジョンの法定耐用年数と、実際の耐用年数のそれぞれについて詳しく解説します。
法定耐用年数
法定耐用年数とは、法律によって定められた資産としての価値の寿命です。LEDビジョンの法定耐用年数は3年です。
法定耐用年数は、実際に使用した際の耐用年数とは切り離して考える概念であるため、運用開始から3年後に故障する・使えなくなるといった心配はありません。また、法定耐用年数を超えても減価償却資産はそのまま使用可能です。
実際の耐用年数
LEDビジョンの実際の耐用年数は、およそ5〜10年とされています。しかし、耐用年数はLEDビジョンをどのような環境で使用しているか・どのように運用しているかなどの条件によっても大きく変動するのが特徴です。
たとえば、LEDビジョンを屋外で使用する場合、日光や雨にさらされたり、風の影響を受けたりすることから、屋内で使用するよりも劣化しやすくなるでしょう。
また、1日に何時間使用するか、メンテナンスをどの程度行っているか、そもそものLEDビジョンの品質が高いかなどの要素も耐用年数に影響します。
LEDビジョンを長持ちさせるコツ
LEDビジョンを長持ちさせるには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。ここでは、LEDビジョンを長持ちさせるためのコツについて詳しく解説します。
定期的にメンテナンスを実施する
LEDビジョンは、精密機械のひとつです。長期間安定した運用を目指すには、メンテナンスで劣化・故障を防いだり、必要な対策をスピーディーに講じたりすることが求められます。
LEDビジョン購入時に保守サービスに加入することで、定期メンテナンスの実施に加え、期間内の無料修理サービスも受けられます。LEDビジョンを長持ちさせたい人は、保守サービスを利用して適切に管理・メンテナンスしましょう。
設置場所を検討する
先述の通り、LEDビジョンは屋外に設置すると、日光や雨、風、温度、湿度などの影響を受けます。そのため、屋内よりも劣化が進みやすいです。
LEDビジョンを長持ちさせることのみに着目するのであれば屋内設置が望ましいですが、集客効果を考えると屋外に設置するのが望ましい場合も多いでしょう。
屋外に設置することが決まっている場合には、ていねいな清掃を心がけたり、日光が当たりにくい場所に設置したりするなどの対策を取り入れることをおすすめします。
熱対策・温度管理を徹底する
LEDビジョンは、極端な低温・高温の中に長時間置かれると劣化が進みやすくなります。とくに熱には非常に弱く、寿命が縮まりやすいため注意が必要です。
中には冷却ファンが取りつけられていたり、熱対策に優れた素材が採用されているLEDビジョンもありますが、高温の環境は避けるのが無難です。
使用時間を調整する
LEDビジョンは、1日中連続で使用し続けていると寿命が短くなりやすいため、使用時間を調整するのも有効です。人通りなどを考慮して夜中の使用をストップすれば、電気料金を抑えられるのはもちろん、LEDビジョンの寿命を伸ばして効率的に集客できることでしょう。
LEDビジョンを導入する際の業者の選び方
LEDビジョンを購入する際は、信頼できる業者から商品を購入することが重要です。ここでは、LEDビジョン導入時の業者の選び方について詳しく解説します。
相見積もりを取る
LEDビジョンを導入する際は、ランニングコストのみでなく初期費用もかかります。コストを抑えて導入できればうれしい反面、金額が適正がどうか・品質に問題はないかなど不安に思う要素もあるでしょう。
業者の信頼性や価格の妥当性を判断するためにも、LEDビジョン導入時は複数業者から相見積もりを取るのがおすすめです。他者と比較して高すぎる・安すぎるという場合には、見積もりの詳細な項目を確認してみましょう。
保証内容や保険の有無を確認する
多くのLEDビジョンには保証期間が設けられていますが、中には保証期間が設定されていない商品もあります。保証がなければ、故障・不具合時のスポット修理費用やメンテナンス費用がその都度かかることになり、ランニングコストがかさみやすいです。
また、動産総合保険の適用があれば、不慮の事故や盗難などのイレギュラーが起きた際にもスムーズに対応してもらえます。とくに、屋外設置を検討している場合は保険があると安心です。商品の価格のみで購入を決定せず、必ず保証・保険についてもチェックしましょう。
まとめ
今回は、LEDビジョンの耐用年数や長持ちさせるポイントに加え、LEDビジョン導入時の業者選びのコツについて詳しく解説しました。LEDビジョンは法定耐用年数が3年と定められていますが、実際の寿命は5〜10年程度です。長く安定した運用を目指すには、定期的なメンテナンスや設置場所の慎重な選定、温度対策などが求められます。また、連続使用を避けて使用時間を調整するのも有効です。LEDビジョンの導入時は必ず複数業者から相見積もりを取ることや、保証内容・保険の有無を確認することもポイントです。LEDビジョンの導入を検討している人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。
